令和5年6月2日、栄光染色は株式会社元廣のグループ企業となり、永続的かつ積極的な経営戦略に転換することになりました。
株式会社元廣は、繊維原料の世界的な販売網を持つ創立100年以上の老舗企業であり、そのグループに加わることで、川上繊維業界の染色業として続けていくことを繊維業界内で宣言したものであり、栄光染色のお客様にとって、安心感を得る大きなニュースとなりました。

栄光染色は、繊維の染色業を行っており、染める材料は主に綿（ワタ）です。綿（ワタ）は、羊毛やモヘヤ、アルパカなどの天然繊維やポリエステル綿やナイロン綿などの合成繊維を染めます。最終用途は警察官の制服や学生服、ファッション衣料などです。重要なのは色の統一です。制服で隣の人と色が違っていたら、制服になりません。この色の統一性が日本の技術であり、栄光染色の技術です。その綿（ワタ）染めができる染色企業は国内でもう数社しかありませんし、受託生産している企業で栄光染色のキャパシティは国内No1です。しかし、経営環境は厳しく、いつ廃業してもおかしくない時代ですが、新たなグループに属することで新しいシナジー効果及び商機が発生し、お客様に対して新たなサービスや情報を提供していきます。

日本国内で繊維メーカーが生き残ることは大変ですが、残さねばならない企業もたくさんあります。栄光染色もその一つであり、技術を守り、改革し、新たな時代を歩んでいきます。

代表取締役　奥村 健